復活したナスとパプリカ [パプリカ・唐辛子類]
ハウスに植えたナスとパプリカは大きくなって花芽が付き始めた6月初めから
アブラムシと粉ジラミにやられた。
2ヶ月くらい、毎日のように格闘して、来る日も来る日も手で取り続けた。
その間に、いろんな虫よけ剤、虫が嫌いだという除虫菊の入っている有機専用のスプレー、
蚊取り線香、竹酢液、木酢液、ニームスプレー、アブラムシを窒息死させる方法など
いろいろ試したし、お金も、労力もかなり使った。
その結果わかった事・・・虫がついてしまったら、完全に除去することは出来ないと・・・
無農薬である以上、虫を付けない予防策をするしかないのだ。
虫が付いたら、最後的には手で捕る、殺す、ガムテープでくっつけて捕る。
これしかないのだ
あんまり時間が掛かり、主人にも、スタッフにも何度か手伝って貰った。
スタッフはやれと言われたから、暑い中仕方なくやってたけど、あまり虫が多くて、
こんなのやっても無駄だよと思ってるので、「こうやって捕って、物になるの」
と言われ、私も返答に困った。
隣のハウスのおじさんとはすぐ近くなのでハウス越しに挨拶や畑談義をする。
私のやってるのを見て、「何しての」 と聴くので、「アブラムシが付いて、手で捕ってる」と・・・
それを1ヶ月経っても、2ヶ月経っても捕り続けて、同じ事を言うものだから、
最後は「まだ捕ってるのか いつまで捕るつもりだ」と呆れられていた。
その度に「苗が息絶えて、死ぬまで捕り続ける…」って、返答していた。
実は、私も諦めながらも、3月1日に種を植えて赤ちゃんから育てた苗を可愛そうで
自分の手で抜き取る事が出来なかっただけなのだ 抜き取るという事は殺す事
とても大事に育てて来た子供のような野菜を自分の手で殺す事は出来ない。。。
そうしているうちに急に8月になったら、少な目になった気がした。
そのまま、実はほとんど駄目であるが水をやり続けてはいた。
あぁ・・・だんだんパプリカが色づいて来た
嬉しくて、嬉しく・・・ 生きていた 収穫がゼロではなかったぁ~という思い、
やったことがすべて無駄ではなかったという思いがほっとした気持ちにさせた。
あそこでやめて抜いて他の物を植えてたら(普通の農家さんはスペースが勿体ないのでそうする)
きっとこんな喜びはなかっただろう 諦めないで本当に良かったと思った。
それでも枯れて駄目になったのも2本ある。
ナスも同じで、アブラムシにやられて、そればかりか、隣のインゲンまで連鎖する。
泣きたくなる日々であった。
アブラムシに目が奪われ、他の農作業がおろそかになり、仕事が進まなずイライラした。
あの悪夢のようなアブラムシ、粉ジラミから急に8月上旬から解放され、
この頃花芽が、新しい葉も出て来た
手前の汚い緑の濃い葉っぱが、アブラムシにエキスを吸われた葉っぱ。
花芽が出てくればこれからまた実が出て来る。
寒くなったけど、まだまだ頑張って実を付けて、赤く、黄色くなってほしい
「パプリカ、頑張れ~」
ナスもアブラムシを乗り越え、復活した 古い葉っぱを取って綺麗にしてやった。
美味しい秋茄子に変身
元気に花芽も付け、可愛いと撫でたくなる茄子の花。
元気な茄子の葉っぱを見てると、苦難を乗り越えた子供を見てるようで、目を細めたくなる。
未だわからないアブラムシ、粉ジラミの生態。。。
でも、わかった事は唐辛子であろうと付きにくいだけであって、付かない事はない
という事は、焼酎、唐辛子、ニンニクで作った虫よけ剤はたがが知れているという事だ。
来年は、早めの予防を試みてみよう
私は一番付きやすいと言われているソラマメはみかんの皮を定植した時に必ず置く。
それで、ほとんど付いた事がない。(全然ではないが、今まで1度だけ付いただけ)
はっきりした理由はないが、これは予防ではないかと・・・
パプリカにアブラムシをついた時もみかんの皮を置いたけど、もう駄目だった。
来年は、パプリカにも、定植した時に予防用に試してみようと思う。
自然にはかなわないけど、自然と共に生きて行こうと思う気持ちが
地球を破壊しない事に繋がり、自然の恵みをいっぱい頂く事が出来るのではないか
と感じた。 今回の復活であきらめない事でまた道が開けて来る。
あの地味で泣きたくなるようなアブラムシ捕りを思い出すと(実は泣いてたけど)、
今でもぞっとするけど、諦めない事で大きな気持ち的なご褒美をいただいた。
今年の収穫的には昨年よりかなり少ないけど、それでもいろんな事を学ばせて貰った事は
大きな心の収穫であった。
それに赤く、黄色くならなくても、青いパプリカはこれからいっぱい成りそうな気配である。
何でもそうであるが苦難を乗り越えた時、喜びが生まれるんだよね
特に農業は収穫、そして直接食べて味わい、体で感じる事が出来る。
だから、農業は楽しいんだよ
2014-09-16 20:42
nice!(16)
コメント(14)
地味に捕っている姿を思い浮かべると涙が出ます。
虫対策かぁ・・・
by pn (2014-09-16 21:05)
素晴らしいですね。私は昨日、ブロッコリーと白菜と、イチゴを定植しました。新たな挑戦です。^^;
by ソニックマイヅル (2014-09-16 21:32)
みかんの皮はまだあるの?
by paulo (2014-09-17 00:24)
地道な作業に頭が下がります。
昨日、野菜届きました。ありがとうございました!
by HOTCOOL (2014-09-17 04:04)
ああ、こうやって苦労の末に出来たパプリカと茄子がうちに来たのね。
ありがたく、大事に頂きます。m(_ _)m
by 親知らず (2014-09-17 08:28)
頭がさがりますよ。
労力の結果の実ですが、それでも大量なるアブラむいむいの除去は
かなわんですよねぇ。。。
ゴブクリもですが、なんとかならんのですかね?
by まめ (2014-09-17 12:32)
pnさん・・・ほんと!地味な仕事で、自分でもこの仕事に何十時間何百時間使ったんだろうって・・・
もちろん野菜の値段には繁栄されないだけに。野菜の命を救ったというだけです。
by mutumin (2014-09-17 12:48)
ソニックマイヅル さん・・・だんだん畑の世界が広がって来ましたね!
by mutumin (2014-09-17 12:49)
pauloさん・・・大丈夫!まだある。
冬の間にみかんの皮を食べたらせっせと乾燥させていたんです。
by mutumin (2014-09-17 12:51)
HOTCOOLさん・・・農業って、ほんと地味です。
でも、復活した時の喜びはそれ以上です。
不良だった子が改新して、良い子になってくれたようなくらい嬉しいです。
by mutumin (2014-09-17 12:54)
親知らずさん・・・どうぞ美味しく食べて下さい。
by mutumin (2014-09-17 12:55)
まめさん・・・アブラムシの着きはじめは本当にどうにかしたい!という気持ちでやる事やる事が裏目に出て、泣きたくなりました。
経費が掛かって、労力が半端でないだけに泣きが入っていました。
パプリカやナスへの愛情のたまものだと思っています。
by mutumin (2014-09-17 12:59)
元々大切にいただいてますが、
これを読んで、mutuminさんの汗と涙の結晶だなって、
数倍、感謝して食べようと思いました。
そんな中から立ち上がり色づいたパプリカやナスは、とっても綺麗です。
by まほ (2014-09-21 02:57)
まほさん・・・復活するって、こんなに嬉しい気持ちになるなって思いもしませんでした。
今は色づいたのがなく、花芽が出て、これからまたパプリカが出来始める時なので、色づくまで行かないかもしれないけど、寒くなるまで頑張って貰います。
by mutumin (2014-09-21 08:28)